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2011.05.21

ミステリーの書き方 アメリカ探偵作家クラブ ローレンス・トリート(編)大出健(訳) 講談社

時を経ても変わらぬものは他の本にも書いてある

ミステリーの書き方 (講談社文庫) ミステリーの書き方 (講談社文庫)
アメリカ探偵作家クラブ 池上 冬樹

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この本のために、アメリカ探偵作家クラブ会員に宛てにミステリー小説にまつわるアンケートが実施されました。この本は、アンケート結果と寄せられたエッセイからミステリー小説のすべてを作家の側から解説した本です。

ミステリー作家の立場からミステリー小説を考察する

ミステリーおよび物語の骨格として四つをあげる。その四つとは、

  1. 登場人物が直面する問題は読者の関心をひくに足る重大なものであること
  2. 主な人物は物語全体を通じて登場していること
  3. 事が起こる前に伏線が引かれていること
  4. 登場人物は問題を何とかしようと努力すること

であるとする。

個人的には、隅から隅まで精読する本ではないと感じた。自分が気になったところで指を止め、その章を読む。いわば虎の巻やレファレンスのたぐいの読み方の本だ。手が空いたとき、何もする気が起きないときに読むことをお勧めする。
本の内容自体は、アメリカでの初版が1976年と古いため時代の流れに風化してしまった記述もある。アメリカと日本という違いもある。少なくとも、この本でなければ載っていない小説を書くうえでのノウハウはないと感じたが、魅力的に書かれていることは確かだ。

もちろん、個人的に気に入った章もある。私の場合は第12章と14章・15章と19章・20章などがそう。特に19章の台詞についての解説は目からウロコが落ちる想いがした。

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